GRACIS

1961

創立

ドイツ空軍で飛行教官でもあるヘルムート・ジンが、

自らの名をブランド名に冠し、Helmut Sinn Spezialuhrenを創業。

『低コストにて最高の時計作り』、『高品質で最高の機能性と視認性を搭載』、

『広範囲な広告に頼ることないダイレクト・マーケティングで価値あるものを提供する』

という3つの原則をもとに時計を作る。

 

 

 

1985

ジンの140.Sが宇宙に

10月30日、西ドイツ航空宇宙局が中心となったスペースラブD1を

搭載したスペースシャトルがケネディ宇宙センターから発射。

このミッションD1に参加した科学者でもあるドイツ人宇宙飛行士

ラインハルト・フラーがジンのレマニア搭載モデル140.Sを個人装備品として携行。

世界で初めて無重力空間で自動巻きの腕時計の作動が証明された。

それまでの宇宙では自動巻きが作動しないという説を覆した。

 

 

1993

コロンビアで再び宇宙へ

4月26日、ジンの142シリーズがドイツのD-2ミッションにおいて

スペースシャトル コロンビアで再び宇宙に飛び立ち、

クルーとともに10日間を宇宙で過ごした。時計は670万Kmという距離を飛行し、

地球を160回、周回。写真はNASA発行の証明書。

これでジンの時計がミッションに搭乗したことが証明されている。

 

 

 

1994

ローター・シュミット工学士がジン社を引き継ぐ。

スイスの名門ウォッチブランドの製造部門マネージャーとして

開発等に携わったシュミットは経験豊富で、

クロノグラフにおける目利きとして業界でも定評があった。

このとき、ジンのテクノロジーの新時代が幕を開けた。

最初にマグネチック・フィールド・プロテクションを

搭載したモデル244が開発された。このテクノロジーが

搭載されたジンの時計は高い耐磁性能を備え、

耐磁時計のDIN規格をはるかに上回り、磁気干渉を最小限に抑える。

 

 

1995

Arドライテクノロジーの開発

ダイバークロノグラフ203.TI.ARにおいて、

初めてArドライテクノロジーを実現。

これにより、ムーブメントの機能寿命の

延長や突然の急激な温度変化による風防の曇りを防止。

 

 

1997

EZM1

 

EZM2

ミッションタイマーEZM1とEZM2を発表

特殊時計で知られるジンは、1997年、

ジンのミッションタイマーの中でも歴史的モデル

EZM1とEZM2を開発。EZM1は、税関特殊戦闘部隊、

EZM2はGSG9ダイバー部隊によって使用された。

 

 

1999

フランクフルト・ファイナンシャル・ウォッチの発表

ジンの社歴の中で画期的な出来事である

フランクフルト・ファイナンシャルシリーズが誕生。

3タイムゾーンを搭載したクロノグラフ6000が最初のモデルとなる。

ダイヤル上に “Frankfurt am Main”という文字が初めて入り、

これを機にパイロットやダイバーのミッションタイマーのみならず、

ラグジュアリーウォッチの市場にも参入。

写真:ファイナンシャルシリーズ最初のモデル6000。
 

 

2003

マグネチック・フィールド・プロテクションのグレードアップとテギメントの開発

 

1994年に開発したマグネチック・フィールド・プロテクションを

2002年さらにグレードアップし、2003年には新しい技術である

テギメントテクノロジーを、モデル756のデュオクロノグラフに初めて搭載。

セラミックと同等の1200ビッカースという高い硬度を実現し、

耐傷性に非常に優れたモデルが誕生。

 

 

2005

ドイツ潜水艦の鋼鉄Uボート・スチールを採用したUシリーズの誕生

初めて、ジンはドイツの潜水艦の鋼鉄Uボート・スチールを

ダイバーズウォッチのケース素材として採用し、新しいUシリーズが誕生した。

 

 

2007

“Best Brand 2007”ランキング

50年の歴史を持つドイツ航空マガジン“aerokurier”が実施した

“Best Brand 2007”のランキングにおいて、ジンはパイロットウォッチ部門で2位を獲得。

 

 

2011

358.JUB

SZ01

創立50周年記念クロノグラフの発表

ジン社の創立50周年を記念し、3月に500個限定の記念

クロノグラフを発表。この時計のためだけに

ジン・キャリバーSZ05を開発。

 

 

2012

パイロットウォッチの技術基準TESTAFの発表

アーヘン応用科学大学とジンは、2012年7月19日、

初の「パイロットウォッチのための技術基準」(TESTAF)を発表。

これはジンのイニシアチブにより実現された研究プロジェクト。

TESTAFは、有視界飛行規程、計器飛行規程またはその両方の

規定に則した飛行において、時間計測に求められるあらゆる条件を

確実に満たすパイロットウォッチを保証する。

第一回試験にはジンから3つのモデルをエントリーし、

この一連の技術基準をクリアできるよう、様々な調整・変更を加えた。

結果、EZM10.TESTAF、103.TI.UTC.TESTAF、

103.UTC.TESTAFの各モデルが試験にクリアし、

世界初のTESTAFモデルとして文字盤にそのロゴマークを刻んだ。

 

 

2015

レーマーベルクに支店を開設

5月、フランクフルト旧市街の瀟洒な市庁舎広場レーマーベルクに、

販売・工房スペースを開設。歴史豊かな

「黄金輪の館(Haus zum Goldenen Rad)」に支店を構えることにより、

フランクフルト・アム・マインとのつながりが強まった。

本社拠点フランクフルトのレーデルハイムに加え、

市の中心地に近い魅力的なロケーションを確保。

 

 

フランクフルト・ゾッセンハイムの新社屋の定礎式

2017年初頭から拠点となる新社屋の所在地は

Wilhelm-Fay-Strabe 21 in 65936 Frankfurt am Main。

2015年7月31日に、ここで定礎式を実施。

オーナーのローター・シュミットが自ら所有する

フランクフルト・ファイナンシャル・ウォッチ6000を、

100年後になって再び開けることになる「タイムカプセル」に入れた。

その頃の人々が、この日をもっと生き生きと感じることができるように・・・

新聞、雑誌、会社組織図、ジンのカタログを同梱した。

このタイムボックスは、工事中、社屋の中心部に埋蔵された。

 

 

2016

2015年7月31日に執り行った定礎式の思い出と、

この新社屋の将来的な重要性への思いを込めて、

ゾッセンハイムの新社屋にタイムカプセルを埋蔵

。記念すべき日付を記憶するため、タイムカプセルには

CEOローター・シュミットが所有していた

フランクフルト・ファイナンシャルウォッチ6000と

当日の新聞や雑誌、会社組織図、ジン社のカタログが入れられている。

 

 

新規格「DIN8330パイロットウォッチ」

ドイツ規格協会(DIN)は今世紀初めて、新規のドイツ時計規格を発表。

このDIN8330パイロットウォッチの基盤となったのは、

ジンのイニシアチブによって開発された

TESTAF(パイロットウォッチのための技術基準)

だった。DIN8330では、TESTAFのためにすでに開発されていた検査が一元化、

精緻化、システム化そして更新された。この規格では、

DIN8306ダイバーズウォッチと並行する形で、機能性が高く、

安全で信頼性のあるパイロットウォッチのための要件と

検査基準が挙げられている。さらにクォーツ時計を考慮するなどして、

TESTAFに照らし合わせつつ、この基準に適合する時計の範囲を広げている。

 

 

2017

フランクフルト、ゾッセンハイムの新社屋

9月にジンはフランクフルトのゾッセンハイムに新社屋を建設し、

移転を完了した。約7,000平米の土地に建つこの新しいビルの専有面積は、

レーデルハイムにあった旧社屋の1,950平米から4,650平米へと約2.5倍となり、

組み立てや生産の面積を拡張。2階建て半の建物は、中二階と屋上テラス、

ガラスの屋根で保護されたアトリウムを完備。

ジン社のプレゼンテーションやガイドツアーのための場所も確保。

建物自体はドイツの省エネ条例(EnEV2014)の厳格な要件を満たしたものとなっている。

 

 

2018

ドイツ語圏のセールスパートナーのための式典

2018年2月4日、新本社設立に伴い、ドイツ語圏の販売代理店の

多くのパートナーを新本社に招待し、これを記念して、

756.Ⅱと757.Ⅱおよび756.Ⅲと757.Ⅲというそれぞれ75本製作された

特徴的な限定モデルを発表しました。これらのモデルは、

ジンとのパートナーシップの重要性を強調する特権として、

ここに招待されたパートナーが公式リリースよりも前に

先行発注できる最初のコレクションでした。

販売代理店の間では評判が高く、この時点でほとんど完売状態となりました。

 

 

 

ジンの創業者ヘルムート・ジンが逝去

元パイロットで飛行教官でもあったヘルムート・ジンは

1961年に“Helmut Sinn Spezialuhren”という名前でジン社を設立し、

長年にわたりブランド構築に貢献。屈強な個性の持ち主で、

その強い意志、想像力、ダイナミズム、エネルギー、

時にはユーモアのセンスを発揮し、激動の時代を生き抜いてきた。

彼の起業家としての、そして“Helmut Sinn Spezialuhren”創業者

としてジン社の礎を築いた彼の偉大な業績は、

今日のジン社にとって欠かせないものであった。

 

 

2019

東京にジン専門店「ジン・デポ渋谷」がオープン

12月16日、東京 渋谷の公園通りに日本初となるジンの専門店

ジン・デポ渋谷(Sinn DEPOT, Shibuya)」がオープンいたしました。

ジン・デポ渋谷」は、ジン特有の世界観をドイツ本国直営の

コンセプトショップと同様のイメージで展開し、

ジンの多彩な現行モデル100本以上が並ぶ、日本では最大級のジン専門店です。

「ジン・デポ渋谷」では、時計の販売のみならず、

時計アクセサリー類の販売、ジンの歴史的モデルの展示などもしています。

 

 

2022

写真左から、ジン社長ローター・シュミット、

ドレスデン支店長ノーラ・クンプ、

経済開発局長のロバート・フランケ博士。

 

 

 

ドレスデンに組み立てとアフターサービスの支店を開設

顧客サービスの強化とアフターサービス規模の拡大のため、

ジンは組み立てとアフターサービスに重点を置いた新たな支店を

ドレスデンに開設しました。伝統的な時計産業が盛んなこの地域では

優秀な時計技術者も多く、ドレスデンのツヴィンガーに直結し、

ジンのケース工房SUG(ザクセン時計技術社グラスヒュッテ)

からわずか25kmという好立地で、ジンの歴史の新しい幕が開きました。

 

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