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Ball Watchの物語

 

自分らしくあるために

 

誰かの真似をするのではなく、自分自身のベストを目指そう。

自尊心を持ち、もっと自由に。
人生は旅であり、目的ではない。
世界を旅して自分を見つけよう。
すべては実験であり、マスターしたこと以外に挑戦しなければ、成長もない。

人生の目的とは幸せになることではなく、
誰かの役に立ち、尊敬され、思いやりとともに、自分が生きた証を残すことだ。

もっとも尊い勝利とは、失敗しないことではなく、
失敗の度に立ち上がることだ。
ひるむことなく立ち向かい、自分が思い描く人生を生きよう。
一歩を踏み出し、夢をかなえよう。

先人の道を行くのではなく、道なき道を切り拓き、痕跡を残すのだ。

 

 

 

 

自分らしくあるためにHISTORYヒストリー

ボール ウォッチは、1891年7月19日、創業者のウェブ・C.ボールが湖岸サザンミシガン鉄道

の監督検査官に任命されたことから始まります。当時、アメリカの鉄道産業は

目まぐるしい発展を遂げており、力強い「機関車」はアメリカ人の

「アドベンチャー・スピリット」の象徴として映っていました。

しかしその一方で、各地で鉄道事故も多発し多くの犠牲者を生み出していました。

1891年4月 19日、同鉄道で列車同士が衝突、大破炎上する事故が発生します。

この事故で両列車の機関士は死亡、9名の乗務員が犠牲となり、

アメリカ鉄道史上でも類を見ない大惨事となりました。

このような悲劇を繰り返さないためサザンミシガン鉄道は、

精度の高いクロノメーターの懐中時計を当時販売していたボールを

事故の検査官として抜擢し、彼はその原因が列車の機関士が持っていた時計が

4分遅れていたこと、そしてずさんな時間管理にあったことを突き止めます。

 

 

 

 

オハイオ州キプトンの待避線付近で正面衝突事故を起こしたトレド急行「No.21」の機関車。

8名の死者を出したこの事故は、鉄道運行における時間管理の曖昧さが引き起こした“悲劇”であった。

 

 

 

レイクショア&ミシガンサザン鉄道からの全権委任を受けて、

“キプトンの悲劇の全貌を明らかにしたウェブスター・クレイ・ボール。

彼の定めたガイドラインが、厳格無比な「鉄道標準時計」の基準となった。

なお、現在知られている事故状況の大部分は、ジャーナリストの

ジェームズ・C・モローが、事故から18年を経た1910年に取材した、

ボールの回顧録によるため不明点も多い

調査の結果を踏まえボールは、「鉄道標準時計の基準」と「時計検査システム」

を制定し、自らも「ボール ウォッチ・カンパニー」を設立、鉄道員達に

「正確な時間」を提供すべく尽力しました。ボールが定めた「鉄道標準時計の基準」は

時計の精度はもとより、鉄道員の労働環境にも耐えうる耐衝撃性能、

時計のサイズ、5姿勢での精度調整、瞬時の視認性を確保するために

文字盤インデックスにはアラビア数字を用いること、

また全ての鉄道時計に対して年2回の定期検査を義務付けるなど多岐にわたりました。

その後、この基準と検査システムの導入によって事故の件数は年々減少の途を辿り、

やがて全米鉄道の75%パーセント、総延長175,000マイル以上で採用、

さらにはカナダ、メキシコに及ぶ広範囲で同基準とシステムがカバーされ、

「ボール・タイム」という言葉が「正確な時間」を意味する代名詞にまでもなりました。

「ボール ウォッチ」は、アメリカ鉄道に正確な時間管理の概念をもたらし、鉄道時計のあり方の基礎を築いたのです。

 

 

 

クリーブランドの目抜き通りに面したボールの宝飾時計店。“キプトンの悲劇を経て、

鉄道標準時計の基礎を固めた後は「ボール鉄道標準時計株式会社」へと改組。

鉄道時計の製造、販売に注力することになる。

 

鉄道標準時計の製造、販売に主力を移したボールは、

同時に時計検査官としての職務もこなした。

最盛期には180路線以上の検査を担当したという。

 

こうした歴史を歩んできた「ボール ウォッチ」は、現在は本社をスイスに移しながらも、

創業以来変わらない『あらゆる過酷な環境のもとで正確な時を告げる』

というブランド・ミッションを掲げ、当時の鉄道員達の過酷な労働環境下においても

視認性に優れ安全に使用できる「丈夫で信頼性の高い時計(タフ&ディペンダブル)」

という製品開発精神を今なおしっかりと受け継いでいます。全てのモデルの針と

文字盤インデックスに取り付けられた「自発光マイクロ・ガスライト」は、

いかなる場所でも昼夜を問わず四六時中発光し続け、

暗闇で時刻を容易に読み取ることができます。

そして「耐衝撃性」、「耐磁性」、「防水性」など厳しい環境でこそ機能する

機械式時計の開発に力を注いでいます。近年では、ケース素材に耐蝕性の高い

「904L」スティールの採用や「自社ムーブメント」の開発など注目を浴びています。

 

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